鹿の楽園-散策と清掃作業 細川 忠利
平成21年11月24日、須崎会長、高橋さん、書上さん、厚目さん、、佐藤さん、高橋(徹)さん、私で大洞川上流通称鹿の楽園へ紅葉見物と清掃を兼ねて出かけました。10時に荒沢広場に集合し歩行開始です。色づき始めた紅葉の中、岩茸の自生している大岩の脇の林道をいくつか拾いながら進みました。途中水場で補給して山道に入ります。やや急な登りの後で尾根を辿り、下りとなったところが「鹿の楽園」でした。
写真をご覧下さい。ここはゆるやかな広い斜面で、木の間を草が生い茂ることなく見渡せて、なるほど名前ぴったりの楽園でした。実際にも鹿が寝床を作った跡だという窪みをいくつも見つけることができました。
時期は一部紅葉、種類によってまだ緑の葉が木に残っていて、もうしばらくすると全部黄色に変わって落ちてくる、という頃です。地面には早い落ち葉のじゅうたんができていました。この落ち葉に座って弁当を食べたのですがふわふわと暖かく気持ちの良いこと、鹿の楽園ならぬ人生の楽園、森の楽園、というのが私の実感でした。
少し休憩した後、きのこを探し、空き缶空き瓶ペットボトルの類を収集しました。年代ものと思わせるような空き缶があって、環境美化が叫ばれているせいか最近のものはさすかに少ない、と思われたのですが油断はなりません。一度よごれると山に汚染の自浄作用はなく汚いままになってしまいます。これからも自然を守ることを叫び続けなくてはならないと感じました。
昨年に続き本年度も行事に参加させていただき、おかげさまで楽しく自然を満喫することができました。次年度もコースの一部だけに限るなど方法を工夫して参加したく、よろしくお願いいたします。 |
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採卵・孵化について 須崎 武男
11月7日には、下池の3・4年魚、8日には、上池の3年魚の採卵を行い、およそ、15万粒の卵をとることができました。下池の卵は、成熟しすぎの卵もあり、あまりよくありませんでしたが、上池のイワナでは、きれいな卵を採る事ができました。
その1月後に検卵を行いました。その結果、下池の卵は、2〜3割が死卵となり、第1回授精の孵化盆では5割以上が死卵となる状況でした。
この原因としては、第1回授精の孵化盆では、3匹の精子を混ぜ授精させたのですが、この精子がよくなかったのが原因と考えられます。また、下池は、砂利池のため、排卵が待てずに卵の成熟度に違いが出るのかとのかと思いました。
それに反し、上池の発眼率は非常によいものでした。1つの水槽を3分し、第1水槽には、孵化盆を5枚、第2では4枚、第3では3枚の孵化盆を設置しました。第1水槽は、卵の量を増やし半分以上を収納しました。この結果、第1水槽の第1孵化盆では、およそ、1万粒粒のうち、死卵は21卵でした。
その後も、この孵化盆では死卵がほとんど出ませんでしたので、95%以上の孵化率を達成することができると思います。しかし、第3水槽の最後の孵化盆では3割ほどが死んでしまいました。孵化盆を通過するにつれて、水質が悪くなり、水生菌による死卵も増えると考えられます。このことに対する、今後の対策としては、孵化盆を縦列にするのではなく、横列にし、1度使った水は、そのまま排水するようにすれば、全体の孵化率は、かなり向上すると思います。次回は、それぞれの孵化盆で95%以上の孵化率を達成したいと考えています。
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