メニュー  l 1号 l 2号 l 3号 l 4号 l 5号 l 6号 l 7号 l 8号 l 9号 l 10号 l 11号 l 12号 l 13号 l
 l 14号 l 15号 l   l トップページ l 会報・関連記事のメニューへ戻る l
 荒川水系渓流保存会 会報 第10号 (2001年)
●4月29日の作業 ●岩魚釣査の予定●秩父在来イワナの保護
●荒川水系渓流保存会会報 第10号  編集責任 黒沢和義

4月29日の作業

ゴールデンウイークまっただ中の29日に山の池で作業を行いました。内容は成魚池のヘドロ除去、岩魚の雄雌と数の確認、DNA鑑定の為の岩魚アブラビレ採取でした。

満開の桜の下に集合した参加者。良い天気で助かりました
忙しいゴールデンウイーク中にも関わらず大勢の会員の参加を頂き、作業は順調に進みました。参加して頂いた会員の皆さんお疲れさまでした。
秩父イワナの稚魚は元気に水槽で泳いでいました。今後ヤマメの稚魚との折り合いをどう付けていくのか、難しい判断が必要になる時期がくるかも知れませんが、今はひたすら元気に育ってくれることを願うのみです。秩父在来イワナの採卵・孵化に成功したのは水産試験場以外の民間では初めてのことです。素晴らしいことです。

巨大なイワナの体長測定とアブラビレ採取作業
当日行われた飼育している秩父イワナのアブラビレ採取は北海道大学でDNA鑑定してもらう為の試料採取です。昨年来奥山のイワナ調査で行っている沢毎の個体調査と連動したものです。

入川や滝川のイワナと同じ結果が出るのか、それとも違う鑑定結果が出るのか興味深いところです。大きく育ったイワナの体長測定も行いました。暴れるイワナをタオルで押さえつけて測定するのは大変です。3年で平均45cmくらいでした。
作業の最後に会長から今後の方針が話されました。詳しくは会長の文章に譲りますが、秩父在来イワナの保護活動に会として真剣に取り組む必要性を感じました。

最後に稚魚放流用のヤマメをブクプクに入れて、思い思いの川に向かいました。
放流されたヤマメが大きく育って釣り人の竿を引き絞るようになってくれればいいなあと思います。

皆さんお疲れさまでした。

作業が終わって話し合い。
会長から今後の方針が伝えられた

会で飼育している秩父在来イワナの3年魚

初めて孵化に成功した秩父在来イワナの稚魚


岩魚
釣査
1.釣査川  生川
  釣査日  6月24日(日)
  集合時間 AM8:00
  集合場所 池
2.釣査川  横瀬川
  釣査日  7月15日(日)
  集合時間 AM8:00
  集合場所 生川入口交差点から
     飯能方面へ1kmの昭和通運
     トラック置き場対岸旧道
     (たきのまくら旧道)
釣査の日程(案)
についてご連絡
します。
3.釣査川  浦山川
  釣査日  8月26日(日)
  集合時間 AM8:00
  集合場所 浦山渓流フィッシング
         センター駐車場
         (ダムから10km)
大勢の皆さんの参加を
お待ちしています。

秩父在来イワナの保護へ動く                           須崎 武男

昨年採卵したイワナは、水温の上昇にともない急に成長し出しました。まだ数が減ることも考えられますが、イワナの採卵・孵化には成功したと言えます。12月には、水温が下がらず発眼卵になるかどうか、また、3月まではあまり成長した様子が見られず心配も多い状況でした。秩父イワナの採卵・孵化は、水産試験場以外では最初の成功と言えます。

5月27日イワナ保護に関しての具体策について話し合いを持ちました。そこで次のことを決め、実際に動いていくこととなりました。本会の目的は『秩父イワナ「秩父在来イワナ」を保護し、このイワナを次世代に残す』ことです。そのために、イワナの生息調査や、飼育・放流活動を通して保護活動を行っていきます。イワナの保護活動は急ぐ必要があります。まだ今なら間に合うが、この先いつどうなるかも分からない状況です。なるべく早く活動に移していきます。
会員のみなさん、ご協力のほどよろしくお願いします。

<具体的活動>
ア 協力団体との交渉
  ・秩父漁業協同組合
  ・漁協大滝支部
  ・村役場
  ・水産試験場、熊谷試験地他
  ・瀬音の森
  ・北海道大学
  ・大穂千年の森
イ ポスターによるPR
  ・秩父市内は釣具店、保存会と関わりがある店等に掲示して貰う。
  ・大滝村は各地区にある「源流の郷伝言板」(地区の掲示板)
  ・大血川、入川、中津川の各観光釣り場等
ゾーニングについての提言
イワナ保護区を設定するだけでは、イワナ保護ができるかというとそうとは言えない。また、釣りができなくなることによる反発も考えられる。釣りができる区間も設定し、保護の必要性について理解を広めていきたい。
秩父イワナを語るの開催
村の広報などを通じて、秩父在来イワナについての関心を広げていく。できれば大滝村を会場としてシンポジウム的なことを行う。
漁協大滝村支部 → 大滝村 → 広報等 → 秩父イワナを語る



秩父在来イワナの保護活動をはじめましょう。
今、動き出さないと健全な秩父在来イワナは
いなくなってしまうかもしれません。ひとり
ひとりが危機感を持って行動したいものです。
 CD−ROM 秩父イワナ図鑑
 最新版Version0.25が完成しました。

会員の吉瀬さんの力作CD-ROMが出来上がりました。
ご希望の方は吉瀬さんまでお問い合わせ下さい。
メニュー  l 1号 l 2号 l 3号 l 4号 l 5号 l 6号 l 7号 l 8号 l 9号 l 10号 l 11号 l 12号 l 13号 l
 l 14号 l 15号 l   l トップページ l 会報・関連記事のメニューへ戻る l