●荒川水系渓流保存会会報 第10号 編集責任 黒沢和義
秩父在来イワナの保護へ動く 須崎 武男 昨年採卵したイワナは、水温の上昇にともない急に成長し出しました。まだ数が減ることも考えられますが、イワナの採卵・孵化には成功したと言えます。12月には、水温が下がらず発眼卵になるかどうか、また、3月まではあまり成長した様子が見られず心配も多い状況でした。秩父イワナの採卵・孵化は、水産試験場以外では最初の成功と言えます。 5月27日イワナ保護に関しての具体策について話し合いを持ちました。そこで次のことを決め、実際に動いていくこととなりました。本会の目的は『秩父イワナ「秩父在来イワナ」を保護し、このイワナを次世代に残す』ことです。そのために、イワナの生息調査や、飼育・放流活動を通して保護活動を行っていきます。イワナの保護活動は急ぐ必要があります。まだ今なら間に合うが、この先いつどうなるかも分からない状況です。なるべく早く活動に移していきます。 会員のみなさん、ご協力のほどよろしくお願いします。 ア 協力団体との交渉 ・秩父漁業協同組合 ・漁協大滝支部 ・村役場 ・水産試験場、熊谷試験地他 ・瀬音の森 ・北海道大学 ・大穂千年の森 イ ポスターによるPR ・秩父市内は釣具店、保存会と関わりがある店等に掲示して貰う。 ・大滝村は各地区にある「源流の郷伝言板」(地区の掲示板) ・大血川、入川、中津川の各観光釣り場等
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