平成17年度の活動について 須崎 武男
飼育について
今まで2〜3割程度であった発眼率を7割程度までに上げる事ができました。水温を3℃程度下げることができた成果と考えられます。ですがその後の死魚が多く、最終的には1割程度しか稚魚にできませんでした。今年は、この死魚を少なくすることが課題です。
調査について
生息調査を継続し、より正確なイワナマップの作成を目指したいと考えます。まだ調査がされていない水域を中心に魚止めの確認を行っていく計画です。
秩父イワナ保護啓発活動
「秩父イワナ」の書籍・イワナ保護啓発ポスターやホームページなどを通して積極的に行って生きたいと思います。
ご協力のほど、よろしくお願いします。
行事等の詳細については、ホームページで確認するか、メール等でお問い合わせ下さい。
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秩父イワナの放流
4月24日(日)池の清掃、寒冷紗張りなどの作業後、稚魚放流を行いました。元気に育った秩父イワナの稚魚を横瀬川に放流しました。
飼育池下流の生川では、徐々にきれいな秩父イワナが釣れるようになってきました。
釣り人が各自キャッチ&リリースを行い、みんなで釣りが楽しめる川になればいいと思っています。
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◆写真1 元気に育った稚魚 |
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◆写真2 放流の様子 |
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入川上流調査 大村和也
4月29-30日にかけて入川上流の秩父イワナ生息調査を行いました。
1日目は柳小屋より股ノ沢魚止めまで。
2日目には、真の沢の千丈の滝までの調査を行いました。
元気な秩父イワナを確認することができ安心しました。2日間天気に恵まれ有意義な調査ができました。
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◆写真 千丈の滝下での集合写真 |
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『秩父イワナ』−在来種を守るためにー
秩父イワナについての解説書が完成しました。この書籍により、
秩父在来イワナの保護活動がいっそう推進されることを願っています。
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第2回秩父イワナ調査 厚目 順
5/28〜29にかけて、本年2回目の秩父イワナ生息調査を滝川支流ブドウ沢にて行いました。この沢は数年前より他県産イワナ及び交雑イワナが釣れる様になり、源頭放流の噂が取り沙汰されたこともあります。
今回は在来種の生息状況と同時に、他県産イワナがどの程度の範囲に広まっているのか確認する事も目的としました。アプローチが長く険しい為、渓中1泊で計画し水源までの調査としました。
結果は残念ながら釣れる魚は体色、斑点の色や大きさが在来種とは異なり一見して秩父イワナとは呼べないものばかりで、上流に行くにつれて白斑イワナの比率が高くなる傾向が見られました。
また、幼魚も見られたことから確実に世代交代が行われています。但、魚は源流までは生息しておらず、放流の経路が果たして源頭からのものなのか疑問が残りました。
何れにしてもブドウ沢の在来種はほぼ絶滅しているのではないかと思います。期待した支谷にも魚は生息しておらず、この沢に関しては在来種を復活させるのは困難な状況です。
完全遡行した為、下山は秩父主脈縦走路を利用し、雁坂峠〜黒岩尾根経由で帰りました。途中アズマシャクナゲの群落等楽しみましたが、標高差1000mの下降はハードなものでした。
ご一緒いただいた会員の皆様有難う御座いました。
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◆写真1 白斑イワナ |
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◆写真2 アズマシャクナゲ |
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