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 荒川水系渓流保存会 会報 第4号 (1999年)
●今年の展望  ●岩魚写真上映会  ●総会決定事項
●荒川水系渓流保存会会報 第4号  編集責任 黒沢和義

 今年の展望
                         須崎武男

イワナに関する事業の充実を目指す

会員の皆さまのご協力により、今年も新たなスタートを切ることができました。
今年はイワナに関する事業をさらに推進していきたいと考えます。会の運営費は、ほとんど会費に頼っています。
余裕のある運営を行うために、会員募集にもご協力ください。

【イワナ事業の推進】
 現在、昨年埼玉県水産試験場で都合してもらったチチブイワナ数十匹が、体長20数センチとなりヤマメの2年魚とともに順調に成長しています。場合によっては、この秋に採卵できるかもしれない状況にあります。また、今年も稚魚千匹あまりを水産試願揚にお願いしてあります。
【なぜ、イワナにするのか】
1) チチブイワナの減少
釣り人が源流域にも入るようになり、また、カラフトマス系のイワナが放流されることにより、チチブイワナは減少していくと考えられる。
2) 採卵時期の病気に強いチチブイワナ
昨年は採卵時期になり、病気のためヤマメの成魚が次から次へと死んでしまい、約半数が死んでしまう事態となりました。ヤマメは採卵後死んでしまうので、この採卵時期の飼育が難しくなります。しかし、イワナは採卵後も生存し何回も探卵できます。そこでイワナの方が採卵時期の病気に強いと推測しています。また、採卵時期がずれてしまったイワナもそのまま、養殖池で飼っておけるのではと考えています。
3) 新しい事への挑戦
ヤマメの採卵・孵化は漁業組合でもできるようになっていますが、イワナは水産試験場以外では採卵・孵化ができていません。新しい事への挑戦をしてみたいものです。

【イワナ飼育の問題点は】
1) イワナの採卵・孵化
飼育に限って言うならば問題はありません。現在イワナの稚魚からの飼育は順調に進んでいます。また、以前50センチほどに成長させた実績もあります。しかし、孵化させるまでができるかはまだ分かりません。イワナは孵化させるまでに温度が低くなる必要があると言います。
そこで、適温まで下がり、孵化させることができるのかが問題となります。
2) ヤマメの飼育との両立
このことについての結論は、まだ出していません。しかし、池を仕切って分けない限り両立は難しいのではないかと思っています。

【イワナの生息域調査】
イワナの棲息域の調査を行っていきたいと考えます。今後、イワナを放流する場合にもイワナの棲息域を知らなければなりません。調査の日を決めて釣りに行ったり、個々に釣った情報を教えてもらったりして、資料としてまとめ記録しておきたいと思います。

【学習会の開催】
第一回はイワナの棲息域調査に関して、吉瀬さんに指導していただくこととしました。さらに第5日曜日の学習会では、飼育方法についても説明していく予定です。


 秩父岩魚写真上映会の開催について
  1、日時 3用14日(日)13:00〜
  2、会場 秩父福祉婦人会館
秩父市野坂1-13-14 TEL0494-22-1050
● 養魚池の修繕・清掃作業
3月14日 武甲ます釣り場

秩父岩魚写真上映会

                 吉瀬 総

昨年から、秩父イワナの写真を撮るために大滝村の沢に行くようになりました。
黒沢和義さんからお借りした簡易水槽のおかげで、いくづかの沢のイワナを撮影することができました。
撮影したのは、大洞川では、和名倉沢、市ノ沢、荒沢谷、惣小屋谷。
滝川では、本流、槙ノ沢。入川の本流、金山沢、赤沢谷。以上です。

これらの沢のイワナをよく見ると、秩父イワナの特徴が見えてくるかもしれません。
秩父イワナとはどういうイワナか。
話し始めると、きりがないかもしれませんが、イワナを見ながらみんなで考えましょう。

ご参考までに、一般的なニッコウイワナやヤマトイワナの写真も、持っていこうと思います。


● 総会開催

1月24日(日)福祉婦人会館にて総会が開催されました。雨が降る中を大勢の会員が集まり、昨年度の事業報告から新役員の選出、11年度の事業計画などが話し合われた。特に事業部の活動に会員が参加するための方法について活発な議論があった。山の作業になるべく多くの会員が参加してくれるよう、広報でも呼びかける事として以下のように様々な議案を可決し、総会は終了した。


平成11年 事業計画
1999年  1月

 2月

 3月



 4月

 5月



 8月


10月



11月

12月
・総会

・放流予定地の選択

・放流魚と魚種の選別
・池の清掃
・イワナ学習会スライド上映会(3/14)

・稚魚放流(4月25日)

・放流魚の観察と稚魚の飼育
・飼育観察室のかたづけ、稚魚の池への移動
・飼育説明会(5月30日10時〜)

・親魚の雌雄の選別
・飼育説明会(8月29日10時〜)

・採卵、受精、発眼卵の選別
 (3日・10日・17日・24日)
・飼育説明会(10月31日10時〜)

・発眼卵を孵化器へ移動、観察

・飼育観察の継続
2000年  1月 ・総会(1月23日1時〜 福祉婦人会館)

平成11年荒川水系渓流保存会   役員名簿
会長

副会長


事務局
・会計
須崎 武男

新井 教夫
島田 政司

笠原 敏男
(笠原釣具店)
事業部




広報


監査
関口 英雄
加藤 文俊
石田 利仁
藤木 秀明

黒沢 和義
加藤 正直

長谷川善之
吉瀬  総
事業部にはヤマメ飼育に興味のある方に、随時入ってもらい世話の仕方を覚えていってほしいと考えています。


● 飼育の担当
飼育担当グループ表
  3月 4月




7日 4日




14日 11日




21日 18日




28日 25日


● 会員募集のお知らせ

もうすぐ山の池にも春がやってきます。稚魚は元気に水槽で泳いでいます。さて、今年も下記の要領で会員を募集します。多くの方の入会をお待ちしています。

             記

1、会費  正会員 1年間  3000円

2、申し込み方法
 下記受付場所に会費を持参して申し込むか、役員に連絡して申 し込む方法があります。尚、会費は4月25日の稚魚放流の日 までに払い込みください。

 1)申し込み受け付け場所
  事務局
  (笠原釣り具店) 〒368-0031 秩父市上野原8-6 TEL 0494-23-0466

  ・駅前(飲食) 〒368-0033 秩父市野坂町1-20-38 TEL 0494-23-4364
  ・やきとり黒沢 〒368-0033 秩父市野坂町2-13-1 TEL 0494-23-2044
 2)現金書留
  ・現金書留にて上記の受付場所に申し込む。

3、その他
  ・質問等がありましたら役員の方にお願いします。

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