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 荒川水系渓流保存会 会報 第15号 (2003年)
●荒川水系渓流保存会会報 第15号  編集責任 黒沢和義
今年の活動について 須崎 武男
次の方策により、秩父イワナ保護活動をさらに推進していきます。

1 生息調査について
  昨年、荒川上流で採捕したイワナのDNA鑑定が行われました。今後は水産試験場等にお願いし、数河川の秩父イワナをDNA鑑定により比較することができればよいと考えます。
@昨年イワナマップ及びCDを作りました。今年は、未調査地を中心に調査を行います。
A聞き取り調査の実施: それぞれの河川の秩父イワナ移植情報を収集を進めます。
BDNA鑑定のためのサンプリング: 未調査地でイワナのアブラビレを採取します。
水産支所のご協力のもと、以上のことが実施できれば、今後の放流・移植放流の方針を決めることができると考えます。

2 イワナ授精率の向上について
  現在の受精率は、残念ながらまだ1〜2割程度です。そのため、次のことにより授精率アップを目指します。
@雌雄を分けての成魚飼育    A給餌量の調整と記録(餌不足をなくす)
B水性菌の発生を抑える工夫   ※入川上流の秩父イワナの捕獲、採卵・授精

3 秩父イワナの放流
 ・入川・中津川・横瀬川上流に放流し、その後の成長を追跡調査していく。

4 秩父イワナ保護啓発活動について
 ・ポスターの掲示、他機関への広報活動、ホームページなどにより実施
・大滝村源流祭りへの参加

5 監視活動の実施
・入川源流部は、秩父イワナ保護の砦とも言える。そこで、監視活動・広報活動を行い、釣り人に保護をお願いする。

 このところ、群市外の入会者がふえてきました。そこで、意志の疎通を図るため、家族参加の親睦会も実施し、なごやかな会としていきたいと思います。
 今後も水産試験場(熊谷試験地)、秩父漁業協同組合、大滝村等のご協力を頂き、秩父イワナ保護活動を推進していきます。ご協力のほどよろしくお願いします。

今後の予定 ◆1年魚、25センチほどありオレンジ斑のしっかりでたイワナもいます。しかし、10センチほどのイワナもいて個体差がかなりあることが分かります。
勉強会
日時 3月30日(日)午前10時より
場所 生川の飼育池
内容 1.給餌機の操作方法、
      餌の量の測定
    2.イワナ撮影用ケースの作り方
    3.イワナ撮影の要領・注意点
    4.飼育池の掃除


稚魚放流
日時:4月20日(日)午前10時より
集合場所 生川の飼育池
内容:午前中は池の整備
    午後は秩父イワナの放流
  放流予定河川
   入川・中津川・横瀬川上流

◆11月3日に採卵した稚魚
2月23日撮影
※運搬用水槽(ブクブク付)がありましたら、用意してください。
総会の報告 黒沢和義

◆総会の司会を淡々と進める須崎会長

 平成15年2月9日(日)午後1時、秩父市内の福祉婦人会館にて総会が開催された。参加者は須崎、新井、金子、横手、近藤、厚目、中嶋、阿部、吉瀬、佐藤、関根、藤木、大村、黒沢の14名だった。全体司会を須崎会長が進行し、簡単な自己紹介から総会が始まった。
 議事は、1)事業報告 ・飼育関係 ・調査啓発関係 2)会計報告 3)役員の承認 4)事業計画 5)予算計画 6)会則について 7)その他 となっており、粛々と進められた。事業報告、役員編成などは本会報に掲載したので、それを参照頂きたい。

◆真剣な表情で総会に臨む参加者
 事業報告と一緒にチチブイワナCD製作について横手さんから報告があった。 調査に協力してくれた人用に専用CDを製作し配布した。釣り情報とは違うので、各自に厳重保管が義務づけられ、コピーなどは厳禁という扱いが決められた。
 今後の活動方針について時間をかけて話し合われた。大村さんからDNA調査の途中経過報告があり、今後も調査を継続してゆく方針が決められた。詳しくは本会報巻頭の須崎会長の言葉に集約されている。今後も各機関と共同してチチブイワナの調査・研究を継続してゆく。また、イワナの飼育方法を若干修正してゆく方針が示された。さらに、放流の件、啓発活動の件、監視活動の件、年券の購入の件、助成金申請の件などが話し合われた。

 今後の具体的な活動として、3月30日(日)の池清掃、4月6日(日)浦山川大久保谷の調査、4月20日(日)の稚魚放流、5月17日(土)の入川上流でのイワナ捕獲搬送などが決められた。

◆総会を終了して集合写真に納まった参加者。
  秩父郡市以外からの参加者が増えました。

平成15年期  荒川水系渓流保存会役員一覧表

役  職    氏  名
会  長    須崎 武男
副 会 長   新井 教夫 (飼育池管理担当)
 〃       長谷川 善之
調査保護部長 吉瀬  総
 〃 副部長  大村 和也
事業部長    関口 英雄 (飼育担当)
 〃 副部長  新井 博
広報部長    黒沢 和義 (会報等作成)
 〃 副部長  横手 利明 (活動内容記録・
                  ホームページ管理)
会 計     横手 利明
監 査     吉瀬 総 長谷川純一
事務局    須崎 武男

◆池での飼育の様子
   死卵の除去

事務連絡所 笠原釣具店
        やきとり黒沢
飼育当番
   週    責 任 者
 第1日曜日 新井 教夫
   2 〃   須崎 武男
   3 〃   吉瀬  総
   4 〃   関口 英雄
   5 〃   勉強会をかね都合のつく方全員で

平成14年事業報告
1月 総会 (1/27)
2月 秩父漁協に秩父イワナ保護に関する要望書提出
臨時会合 (1/22 秩父イワナ稚魚放流計画、今後の予定等について)
保存会公式ホームページ リニューアル公開
3月 大滝村役場訪問 (秩父イワナ保護に関する要望等)
中の池清掃
秩父イワナ稚魚の移動 (水槽 → 中の池)
イワナ釣査    (3/31 横瀬川)
会報12号発行 (下旬)
4月 会員による秩父イワナの稚魚 初放流 (4/21 入川、中津川。秩父ヤマメ稚魚も含む)
イワナ釣査、監視活動 (4/27,28 入川)
5月 イワナ釣査 (5/12 大洞川)
イワナ釣査 (5/26 浦山川)
秩父イワナのステッカー完成
6月 臨時会合  (6/4 今後の飼育方針、釣査・監視活動等について)
イワナ釣査 (6/8,9,10 大洞川)
熊谷試験地訪問 (6/10)
イワナ釣査 (6/30 横瀬川)
池周辺の清掃
7月 イワナ釣査、監視活動 (7/6,7 入川)
イワナ釣査 (7/13 浦山川)
台風11号による取水口被害の復旧工事 (4回)
会報第13号発行 (下旬)
8月 台風11号による取水口被害の復旧工事 (1回)
イワナ釣査、監視活動 (8/10 入川)
イワナ釣査 (8/11 横瀬川)
臨時会合  (8/20 自然観察会、親睦会等について)
イワナ釣査 (8/31 小森川)
9月 イワナ釣査、監視活動 (9/7,8 入川)
臨時会合  (9/25 採卵準備、源流祭り準備等について)
10月 東大演習林勉強会に参加 (10/19)
採卵の準備、採卵方法勉強会 (10/20)
大滝村・源流祭り参加 (10/27 秩父イワナ展示)
秩父イワナの採卵   (10/27 1回目)。熊谷試験地より指導を受ける
11月 秩父イワナの採卵 (11/3 2回目)
上の池にネット張り
上の取水口修理
熊谷試験地訪問  (11/24)
12月 イワナ釣査発表会 及び 親睦会 (12/8)
熊谷試験地訪問  (12/19)
※上記以外に、随時大滝村・秩父市・横瀬町方面の河川調査

※4月21日に行った秩父イワナ稚魚放流の様子が多数の新聞に掲載される 
(4月9,20,21日付朝刊  朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、産経新聞、東京新聞、埼玉新聞)
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