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 荒川水系渓流保存会 会報 第13号 (2002年)
●荒川水系渓流保存会会報 第13号  編集責任 黒沢和義
「秩父イワナを守ろう」新聞に掲載される
                      須崎武男

 朝日新聞社に続き各新聞社に「イワナ放流」の記事を掲載してもらいました。
 朝日新聞社は、昨年より3度目となります。そのたびごとに事前に取材を行い記事を掲載してもらってきました。まず、事前打ち合わせとして1度来ていただき、写真撮影のテストを行いました。次に4月7日、写真撮影と取材を受け、4月9日掲載してもらいました。(ホームページ参照)その他の新聞社については、本会から写真も付け情報提供を行いました。4月18日の夕方に飼育池で取材を受け、4月19日…読売新聞 20日…産経、埼玉、東京新聞 21日…毎日新聞に掲載していただきました。
 今回の取材では、ほとんどの新聞社に写真入りで掲載してもらったために反響も大きかったと思えました。このことで、イワナ保護啓発活動がいっそう進むことを期待しています。


秩父イワナ生息調査協力のお願い
 現在、秩父郡市内の秩父イワナ生息調査を行っています。すでに10数名ほどの方のご協力を得て調査を実施しています。この結果は、CDにまとめ資料として残しています。ご協力いただける方はお知らせください。尚、このデータは、営利を目的とせず本会で使うことに対して、事前に了解していただければありがたく思います。


イワナステッカー作成のお礼
 今回、新しく作ったステッカーを同封します。このステッカーは、会員である黒沢和義さんに作成してもらったものです。また、黒沢さんには、ポスターも作り直していただきました。黒沢さんに感謝いたします。


イワナ稚魚の成育状況

  6月23日のイワナの状況を報告します。
すべて順調に成長しています。稚魚イワナは、大きいものは8センチほどになりました。ただ、4センチぐらいのもいますし、かなり個体差があります。1年魚の水中写真を水上さんより送ってもらいました。気がつかなかったのですが、すでにオレンジ斑も出ていてきれいでしたので紹介したいと思います。圧縮していない画像は、もっときれいだと思います。


4月末の連休に、入川源流に行って来ました
                       吉瀬 総

 目的は、イワナの形態調査、森林生態系の見学、密漁監視の3点でした。
 参加者は、須崎さん、大村さん、藤木さん、新井博さん、吉瀬の5人でした。

 一日目は、真ノ沢・千丈の滝上に出かけました。
 濃い霧と、低温のため、釣りはほとんどできませんでしたが、いまだ早春という風情の渓を見てくることができました。
 アズマシャクナゲの花が、もう少しで開花しそうだったのは、惜しいことでした。
 真ノ沢林道では、天然ヒノキやヒメコマツなどの尾根上の針葉樹、山腹のオノオレカンバやウダイカンバなど広葉樹の巨木、木賊沢出合周辺のサワラ林など、いいものをたくさん見ることができました。

 二日目は、真ノ沢下流と入川本流に分かれて、釣りました。
 真ノ沢はやはりきびしかったようですが、本流は、えさ釣りには多少の反応がありました。
 いずれも、いい在来イワナだったので、安心いたしました。

 柳小屋に宿泊していた釣り人に、入漁券を買ってもらうこともでき、目的がすべて達成できました。



 秩父イワナの初放流
                     横手利明

 4月21日(日)に、秩父イワナの稚魚を初めて放流しました。
 参加者を入川班と中津川班のグループ分にけ、放流を行いました。入川での放流には、大滝村役場の千島さんに参加していただきました。また、秩父農工高校・放送部の生徒達も撮影に来ました。

 入川渓流観光釣場の先にある東大演習林のゲートから約1.5km入ったところに車を停め、ここからは歩いて放流場所まで移動しました。
 そして、撮影する人や見守る人が取り囲む中で、記念すべき初放流が行われました。川に放たれた稚魚はしばらくその場から動きませんでしたが、次第に川の水に慣れたのか、少しずつ散っていきました。

 約500mの区間で5ヶ所に放流しました。1ヶ所の放流数は1000〜2000匹です。

    撮影する人や見守る人に囲まれて放流する


      水中写真(大村さん撮影)

 中津川での放流場所は、神流川(小倉沢)合流部に行いました。放流数は約1000匹です。

 今回の初放流は、合計1万匹近くを放流することができました。移動中に稚魚が死ぬこともなく、雨の中でしたが参加者全員が怪我もなく無事に終了することができました。この稚魚たちが元気に育ってくれることを願っています。
 放流する場所は、天然魚が生息する源流部は避け、本流のみに行うことにしています。今後も放流を続け、秩父在来種の特徴である橙色の姿をしたイワナを守って行きたいと思います。

 最後になりましたが、参加していただいた大滝村役場の千島さん、そして、報道していただいた多数の新聞社の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。今後も引き続きご協力願います。


 大洞川調査報告
                      大村和也

 5月から6月の始めにかけて大洞川流域の秩父イワナの生息状況調査を行ないました。

 5月12日は荒沢谷と桂谷の調査を行ないました。
 参加者は吉瀬さん、金子さん、大村の3名でした。荒沢谷で幾つかの秩父イワナの画像と遺伝子解析用サンプルを採取しましたが、柱谷では採取することが出来ませんでした。
 この流域はイワナの個体数があまり多くないように感じましたが、上流にはシオジ、トチノキ、カツラ、キハダの巨木のある見事な渓畔林がありました。

 6月8日〜10日は2泊3日で大洞川の惣小屋沢出合から上流と井戸沢と椹谷の調査を行ないました。
 参加者は保存会から吉瀬さん、藤木さん、大村の3名に遡行と釣りのサポートを逍遙渓稜会の長南さん、古川原さん、望月さん、秩父在住の関根さん、瀬音の森の吉川さんにお願いし合わせて8名でした。
 5月より2度に渡って尾根越えルートの踏査を行ない、万全を期しての調査でした。噂どおりの険しい渓でしたが天候にも恵まれ、各流域ともに多数の秩父イワナの画像と遺伝子解析のサンプルを採取することが出来ました。
 この流域のイワナは着色班の濃いのが特徴と思われます。また、所々で稚魚の姿も見ることが出来ました。
 なお、一昨年より開始した遺伝子解析用サンプリングはこれで一区切りとしたいと考えています。御協力して頂いた皆様に感謝致します。







 秩父イワナの調査日程
  7月6日(土)・7日(日) 入川(柳小屋付近)
  7月13日(土) 浦山川
  8月10日(土) 入川(柳小屋付近)
  8月11日(日) 浦山川
 ホームページ開設
 http://www.bb.wakwak.com/~amp/
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