●荒川水系渓流保存会会報 第3号 編集責任 黒沢和義
稚魚池の屋根作り 黒沢和義
私が行った日には屋根部分が組み上げられていて、それを仕上げるだけになっていた。聞けば、先週ここまでにしたのだそうだ。自分が参加する事が少なくなっている事を反省する。今日はカミさんを一緒に連れてきているので、少しは役にたつだろう。 まず、ガスバーナーを使って鉄パイプに焼きを入れて曲げる作業だ。じっくり焼きを入れてゆっくり曲げる。会長が長さを測って付けた印を関口さんと私で焼きを入れる。時間がかかるが急ぐと折れた口が切れてしまうので要注意だ。 あれこれ話しながら2人で一本一本曲げていく。新井さんは小屋の中の修理というか修繕というか、なにやら忙しく動き回っている。会長と浅見さんは古い網を片づけている。こちらも忙しそうだ。 作業は午後までかかった。屋根型に曲がったパイプに芯と補強のパイプを取り付けネットをかぶせて完成だ。小屋の中の水槽には稚魚が元気に泳いでいる。じっと動かない稚魚はまだしっかりとスイノウを抱いていて、まだ口を使っていない。 じっと見ていても飽きることがない。 12月にしてはおだやかで暖かい一日だった。 山の稚魚は元気です。 一年を振り返って 須崎武男
今年よりイワナの飼育に取り組みました。当初、病気のため全滅する恐れもありましたがなんとか持ちこたえることが出来ました。イワナは山女魚より警戒心が強く、よく排水口周りに群れていました。 そのため、逃げ出した稚魚もいたのか「生川にイワナの稚魚が増えた」との話も聞きました。現在の数は数十匹となりましたが、山女魚といっしょに元気に泳いでいます。 【池の網を新しくしました。】
今までの木製の物から、ビニールハウス用の鉄パイプ製としました。予舞としては比較的安く作ることが出来ました。これは何のための網か。この網は1、落ち葉が池に入るのを防ぐ。2、野鳥から稚魚を守る。3、ガマガエルが池に入るのを防ぐ。近年、ガマガエルの産卵場所は非常に少なくなっていると聞きます。しかし、この稚魚池は、よい産卵場所になっています。毎年、4月になるとガマガエルの行列が見られます。ここで問題となるのは、池に落ちたカエルは池から上がる事が出来ず死んでしまうことです。そこで、このことを防ぐことも考えています。
今年は500匹程の成魚を育てることができました。このまま順調にいけば、10万粒以上の卵がしぽれると思った矢先、残念なことに、10月に病気により半数近くが死んでしまいました。しかし、約4万粒の卵をとることができ、今では、その稚魚の餌つけも出来ています。順調に飼育できていると言えます。 ●飼育の担当について 平成11年1月〜4月までの割り振りを以下の表とします。日曜日を基準 とし、第一週〜第四週としました。割り振り表は別紙とします。第五週が ある場合は全員とします。都合がつきましたら参加し世話の仕方を覚えて いって下さい。 飼育担当グループ表
● 総会の開催について
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