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 荒川水系渓流保存会 会報 第3号 (1998年)
●飼育部だより ●稚魚池の屋根作り ●一年を振り返って
●荒川水系渓流保存会会報 第3号  編集責任 黒沢和義
飼育部だより




担当 関口 英雄

10月18日の採卵に参加した皆さん

丸々と太った秩父山女魚のメス

採卵する吉瀬さん

オスの精子をかけて受精させる
今年の採卵は10月4日、11日、18日、25日の延ベ4日間に渡って行いました。今年は9月に親魚が病気にかかり、100匹前後が死んでしまうという事態になってしまった為、採卵全体量は2万から2万5千粒と例年よりも少ない量でした。
それでも、11月に入り次々に卵から孵化し、スイノウをつけた小さな小さな11代目の山女魚の稚魚が誕生しています。

孵化率は天然の山女魚に比べて人の手を介している事から、格段に良く90%以上は稚魚になります。又、これからスイノウが取れ、口を使って餌付けられれば立派な山女魚に成長して行きます。

これから寒さが厳しくなり、雪が降る様になると飼育池を訪れる人もめっきり少なくなります。この欄を読んだ方が一人でも多く実際に飼育池を訪れてくれる事を望んでいます。山女魚は寒い時期にどんどん口を使い成長していきます。お子さんへの生き物教育などにもぜひご活用下さい。

生川で生まれた今年の山女魚の発目卵を50粒はど自宅に持ち帰り、子供に山女魚の生まれる瞬間を見せてやりました。子供にとって初めて目にする山女魚の発目卵や稚魚は生きた教材で、目を丸くして新発見をよろこんでいます。
これから春まで子供と一緒に飼育して、暖かくなったら荒川へ放流します。

PS、60センチの水槽で水の循環だけで、水温23度くらいまで飼育可能です。ただし、魚の大きさ、数にもよりますが最低でも10日に一度は水を交換して下さい。成魚は目と目の間の頭の部分がオレンジ色に変わってきたら水が汚れてきた危険信号です。また、水温25度以上の日が3〜4日続くと昇天します。
なお、10万円前後から水温を下げる装置が売られているそうです。


稚魚池の屋根作り                                   黒沢和義


ガスバーナーで鉄パイプを曲げる作業をしている関口さん

パイプを固史する作業をしている浅見さん
12月13日(日)稚魚池の屋根作りに参加した。今までの網は木製だったのだが、老朽化がはげしく痛みもひどかった。このままでは稚魚の飼育に問題が出るため新しくしようというものだった。

私が行った日には屋根部分が組み上げられていて、それを仕上げるだけになっていた。聞けば、先週ここまでにしたのだそうだ。自分が参加する事が少なくなっている事を反省する。今日はカミさんを一緒に連れてきているので、少しは役にたつだろう。
まず、ガスバーナーを使って鉄パイプに焼きを入れて曲げる作業だ。じっくり焼きを入れてゆっくり曲げる。会長が長さを測って付けた印を関口さんと私で焼きを入れる。時間がかかるが急ぐと折れた口が切れてしまうので要注意だ。

あれこれ話しながら2人で一本一本曲げていく。新井さんは小屋の中の修理というか修繕というか、なにやら忙しく動き回っている。会長と浅見さんは古い網を片づけている。こちらも忙しそうだ。
作業は午後までかかった。屋根型に曲がったパイプに芯と補強のパイプを取り付けネットをかぶせて完成だ。小屋の中の水槽には稚魚が元気に泳いでいる。じっと動かない稚魚はまだしっかりとスイノウを抱いていて、まだ口を使っていない。
じっと見ていても飽きることがない。
12月にしてはおだやかで暖かい一日だった。
山の稚魚は元気です。


一年を振り返って
                         須崎武男

秩父岩魚はこんなに大きくなりました。
朱色が薄いのは池で飼っている為でしょう
【イワナが大きくなりました。】

今年よりイワナの飼育に取り組みました。当初、病気のため全滅する恐れもありましたがなんとか持ちこたえることが出来ました。イワナは山女魚より警戒心が強く、よく排水口周りに群れていました。
そのため、逃げ出した稚魚もいたのか「生川にイワナの稚魚が増えた」との話も聞きました。現在の数は数十匹となりましたが、山女魚といっしょに元気に泳いでいます。


【池の網を新しくしました。】

完成した池の網

今までの木製の物から、ビニールハウス用の鉄パイプ製としました。予舞としては比較的安く作ることが出来ました。これは何のための網か。この網は1、落ち葉が池に入るのを防ぐ。2、野鳥から稚魚を守る。3、ガマガエルが池に入るのを防ぐ。近年、ガマガエルの産卵場所は非常に少なくなっていると聞きます。しかし、この稚魚池は、よい産卵場所になっています。毎年、4月になるとガマガエルの行列が見られます。ここで問題となるのは、池に落ちたカエルは池から上がる事が出来ず死んでしまうことです。そこで、このことを防ぐことも考えています。



小屋の水槽で元気に泳ぎだした
秩父山女魚の稚魚たち
【山女魚は順調に飼育出来ています。】

今年は500匹程の成魚を育てることができました。このまま順調にいけば、10万粒以上の卵がしぽれると思った矢先、残念なことに、10月に病気により半数近くが死んでしまいました。しかし、約4万粒の卵をとることができ、今では、その稚魚の餌つけも出来ています。順調に飼育できていると言えます。






飼育の担当について

 平成11年1月〜4月までの割り振りを以下の表とします。日曜日を基準
 とし、第一週〜第四週としました。割り振り表は別紙とします。第五週が
 ある場合は全員とします。都合がつきましたら参加し世話の仕方を覚えて
 いって下さい。

 飼育担当グループ表
  担当
1グループ 2グループ 3グループ 4グループ
1月 3日 10白 17日 24日
2月 7日 14日 21日 28日
3月 7日 14日 21日 28日
4月 4日 11日 18日 25日
 自分がどのグループに入っているかは同封の別表を参照下さい。


● 総会の開催について
 1、日時 1月24日(日)13:00〜
 2、場所 秩父福祉婦人会館
秩父市野坂1−13−14  TEL 0494-22-1050

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