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 秩父イワナの稚魚初放流 (2002年4月21日)
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 遂に秩父イワナの稚魚を放流する日がきました。ワクワクしながら起きた朝は、8時頃から雨が降り始めてしまいました。前日の天気予報では昼頃から降ると言っていたので、なんとか終わるまで降らないでほしいと思っていたのですが、残念でした。ところが、池に集まった参加者は雨など気にせず、皆笑顔で会話していました。

 集合時間の10時になるとミーティングで放流場所について最終確認を行い、入川は予定通り釣り堀の上流、中津川は当初予定のこまどり荘下流に秩父漁協によるヤマメ稚魚の放流があったとの情報があり、手前のキャンプ場下流に変更することで決まりました。
 参加者を入川班と中津川班にグループ分けをし、それぞれが持参した容器に稚魚を入れて出発しました。


出発前のミーティング
 入川での稚魚放流の様子
 入川での放流には、大滝村役場の千島さんに参加していただきました。また、秩父農工高校・放送部の生徒達も撮影に来ました。

 釣り堀の先にある東大演習林のゲートから約1.5km入ったところに車を停め、ここからは歩いて放流場所まで移動しました。

放流に先立ち、大滝村役場の千島さん
(右から2人目)よりご挨拶をいただきました

放流した秩父イワナの稚魚(体長3〜4cm)

濡れた足下に注意しながら川に降りる

放流は水中からも撮影した
 林道から川までは50m近くあり、所によっては足場の悪い所もありました。雨に濡れた石は滑りやすく、一歩一歩注意しながら降りて行きました。

 撮影する人や見守る人が取り囲む中で、記念すべき初放流が行われました。

 川に放たれた稚魚はしばらくその場から動きませんでしたが、次第に川の水に慣れたのか、少しずつ散っていきました。

撮影する人や見守る人に囲まれて放流する

撮影に来た高校生も放流に参加する

最後の放流場所へ移動 

     水中写真

入川での放流に参加したみなさん(最後の放流場所にて)

大滝村役場の千島さんに
今回の放流を締めくくっていただいた


放流のアニメーション
 約500mの区間で5ヶ所に放流しました。1ヶ所の放流数は1000〜2000匹です。
放流した稚魚が大きく育ってくれることと、来年もまた放流にこれることを願って入川を後にしました。


 中津川での稚魚放流の様子
 中津川での放流場所は、神流川合流部に行いました。放流数は約1000匹です。

雨の中、放流場所を確認する

静かな流れを選んだ

記念すべき初放流
 中津川本流には秩父ヤマメの稚魚も放流しました。この稚魚は、我々が採卵して孵化させた最後の秩父ヤマメの稚魚になります。飼育スペースが限られ、秩父イワナを飼育するためには秩父ヤマメの飼育を諦めざるを得ないからです。


 今回の秩父イワナの稚魚初放流は、合計1万匹近くを放流することができました。移動中に稚魚が死ぬこともなく、雨の中でしたが参加者全員が怪我もなく無事に終了することができました。この稚魚たちが元気に育ってくれることを願っています。今後も放流を続け、秩父在来種の特徴である橙色の姿をしたイワナを守って行きたいと思います。

 最後になりましたが、今回の秩父イワナ稚魚の初放流にあたり、参加していただいた大滝村役場の千島さん、そして、報道していただいた多数の新聞社の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。今後も引き続きご協力願います。


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