秩父イワナが孵化してから約半年が経ちました。今まで順調に成長してきたのですが、最近死魚数が増えてきました。6月10日に半数を外の池に移し、残り半数を今まで通り水槽で飼育していましたが、水槽で死ぬ数が目立って多いのです。6月に入り1週間に平均して50尾、多いときは80尾死んでいます。外の池では確認できたのが2尾だけ。死ぬ個体のサイズは大型から中型で、小型は生存率が良いです。 世話に来て、残ったエサやフンを取り除いているときに、元気に泳いでいた魚が急に横にり、そのまま死んでしまうこともありました。 我々ではどう対応したらよいのか解らず、以前からお世話になっている埼玉県の水産支所に相談したところ、加須水産支所の大友さんが翌日来て下さり、飼育状況の確認と、生魚・死魚・水を持ち帰って検査していただくことができました。
とりあえず1つの水槽で塩浴(1%の塩水に1時間放置する)を行い、他の水槽との比較を行いました。 2日後にはどの水槽にも数匹の死魚があり、その差は見られず、病気ではないと判断しました。 残るはストレス原因説です。 稚魚の段階ではステンレス製の水槽を使用しています。鏡とまではいえませんが、良く反射します。また、稚魚の状態を観察しやすいように、水槽の中には何も入れていません。自然とは異種の環境です。 そこで実験することにしました。 3種類の環境を作り、ほぼ同じサイズの魚を同数入れて比較するのです。 その環境は以下のようにしました。(写真左から) 1.底に砂利を敷き、周囲をブリキの波板で囲む。(魚にはステンレスが見えなくなる) 2.ブロックを沈める。(ブロックの穴に隠れることができる) 3.なにもしない。(今まで通りステンレスのまま) それぞれに5尾入れました。
2週間実験した結果は、
成績が良いのは水槽NOで 2、1、3 の順でした。 この結果から判断すると、黒い水槽で飼育し、死魚が出始めたら外の池に移すのが最良のようです。 その他注意点として
|