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 オス・メスの選別作業 (1997年8月10日)

成魚池の魚を全て網で捕まえるのが最初の作業。

え〜と これはオスかな? 安谷さんも苦労してます。
 荒川水系渓流保存会、真夏の行事。飼育山女魚のオス・メスの選別が行われた。今回の作業にはフォーラム仲間の安谷さんにも参加してもらうことが出来た。オスとメスは成長の度合いが違うので、オスのみを隔離して日光を遮断し成長を遅らせる為である。そうしないとオスの成長にメスの成長が追い付かないのだ。

 参加した会員は8人。それぞれ忙しい中を駆けつけてくれた。成魚池の中にプラカゴを浮かべ、手網ですくった魚を一尾一尾オスとメスに仕分けてプラカゴに入れる作業である。正確にはオスだけをプラカゴび入れなければならないのだ。そして仕切った区画の中にオスを入れ、その上を覆って光を遮断するのが今回の作業の内容である。

残った魚を手網で捕えるのだが、素早いのがいて大変。

落ち葉防止のネットの上に蛍光灯を置く。
 大きく育った山女魚を一尾ずつ捕まえて、オスメスを判定する、これが慣れないと大変な作業なのだ。オスの方が顔がとがっていてゴツく、メスの方が顔が丸くてやさしいのだそうだが、自信を持って分けられる個体は少ない。いきおいベテランの人に聞くことになる。場数を踏まないと分からないことの一つなのだ。そして、それはメスそれはオスと言われると、うん なるほどそんな気がする・・という事になる。

 暴れる山女魚を追いかけているだけでビショ濡れになってしまう、元気がいいのだ。短パンで冷たい水に浸かっていると、きのうプールで焼いた肌がひんやりして気持ちいい。子供達も水遊びをしている。残った山女魚がなかなか捕まらない。

 選別が終わり、区分けも出来た。今度はパネルでオスの区画だけを覆う。会員の手渡しでパネルが運ばれ、池の金網に乗せられるそのパネルと金網の間には蛍光灯が二本入っていて点灯したままになっている。常に明るくすることで、魚の体内時計を撹乱し成長を停めるのである。完全にフタをして今日の作業は終わった。

蛍光灯の上をパネルで覆う。この下にオスがいる。

にこやかに話してくれた守屋さん。お世話になります。
 作業も終わり会員が談笑しているところに武甲鱒釣場のご主人守屋さんがニコニコと笑いながら現われた。この人なしでは、わが保存会の活動は何も出来ないに等しいのである。いつまでも元気に見守って欲しいものだ。

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