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秩父イワナ成魚放流実施 (2010年2月14日)
 初めての試みとして本会で繁殖させた秩父イワナの成魚放流を秩父漁協と共同で実施しました。一昨年採卵した魚約300尾(20cm程度)と3〜4年魚約100尾(30cm〜45cm)計400尾程を漁協の運搬用トラックで運び中津川の本流域に放流しました。平成22年度の秩父漁協の渓流案内図(入漁券購入時に渡される地図)に大体の放流場所とキャッチ&リリースのお願いが記してあります。埼玉新聞と秩父ケーブルTVの取材もあり関心も高い様です。先日の某スポーツ誌には本会の意向と異なる記事が掲載され残念でしたが、秩父に来られるつり人の皆さんに秩父イワナの美しさを知ってもらい、希少性を理解し大切にして頂ければと思います。
 休日にもかかわらず運搬車と職員の方にもご協力頂いた秩父漁協の皆様に感謝申し上げます。参加された会員の皆様お疲れ様でした。


 

最初は今年孵化した稚魚の様子です。卵嚢も随分小さくなり活発に泳ぎ出しました




本日放流する成魚を捕獲中


中型サイズの成魚。綺麗な魚です。


滑りやすい雪道の中、池からトラック迄運びました。


漁協の運搬用水槽に入れて放流場所まで運びました



本日の放流に協力頂いた秩父漁協の魚運搬用軽トラ


放流地点に到着。バケツに移して放流します


雪の中の放流作業となりました。


地点@ 静かにそっと放流。



秩父ケーブルテレビが取材に見えました。



地点A 40cmオーバーの大物も・・・。

以下、秩父イワナ成魚放流にあたって本会会長からのメッセージです。


この度、秩父漁業協同組合の運搬協力を得て、秩父イワナ成魚の放流を行うこととしました。秩父イワナの成魚を本格的に放流するのは、今回が初めての試みとなります。釣り人のみなさんに喜んでもらえれば、できる限り継続的に実施してきたいと考えています。

1.目的
 釣り人に喜んでもらえる釣り場を釣り人と共に作っていく。「源流で育て、本流で釣る。」この趣旨の啓発に努め秩父イワナの保護活動を実施する。

2.日時・場所
 2月14日(日)12時 積み込み 飼育池(旧武甲ます釣り場・武甲山横瀬登山道)
          2時 放流 中津川本流域

3.放流量
 成魚 400〜500匹
  内訳 尺イワナ100匹(40センチ以上20匹を含む)
      20センチ 300匹

4.放流場所でのお願い
 みんなで釣りを楽しめるよう、キャッチアンドリリースをお願いする。

5.本会の経緯
 本会は、1989年に設立し、埼玉県水産試験場の秩父ヤマメ、秩父イワナの飼育、採卵、稚魚飼育、放流に取り組むと共に、秩父ヤマメ・イワナの保護活動に取り組んできました。1998年より、秩父イワナの飼育に取り組み、初めは数割の孵化率であったが、試行錯誤の末、今期、初めて100%近い孵化率を達成することができた。今後は要望があれば増産に努め、秩父イワナのブランド化を目指したい。

荒川水系渓流保存会 須崎武男


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